最初に思ったカードと自動的に一致する|セルフワーキングマジックの種あかし
セルフワーキングカードマジックの傑作。女の子が好きな枚数だけ配り、好きな束を選んだのに、最後に残ったカードが最初に思い浮かべたカードと一致してしまいます。
実演動画
準備
トランプの上から16枚目のカードを覚えておく(覚えやすいカードをセットしておく)
準備なしでやりたい場合は、「このマジックはジョーカーを使わないので抜いてしまいます。」と言って、トランプをテーブルに表向きに広げ’(リボンスプレッドする)、ジョーカーを抜くフリをしながら、さりげなく左から16枚目のカードを覚えます。
手順1
女の子とマジシャンがそれぞれ好きなカードを1枚思い浮かべて、それを言う。この時、マジシャンは最初に16枚目にセットしておいたカードのマークと数字を言う。
次に、トランプを上から1枚ずつテーブルの上に重ねて配っていってもらう。
だいたい4、5枚くらい配ったところで、「あまり多いと時間がかかるので、適当なところでストップして。」と声をかける。
※最初に配ってもらうカードの枚数が8枚~15枚の間でないと、このマジックは失敗するので、その枚数内に収まるように声がけします。
手順2
テーブルに配られた枚数を確認してから、その束の横に、同じ枚数を、また上から1枚ずつ配ってもらう。
配り終わったら、女の子に好きな方の束を指さしてもらう。
手順3
女の子が2つある束のうち、最初に配った束の方を指さした場合、マジシャンが後から配ったもう1つの束をもって、二人でいわゆる「アンダーダウンシャッフル」をする。
束の1番上のカードを1番下に回す(アンダー)、次のカードをテーブルに置く(ダウン)、下に回す、テーブルに置くという作業を繰り返して、お互いに最後の1枚が残るまで続ける。
先に、女の子の最後に残ったカードをめくって見てみると、思い浮かべたカードと一致していない。
「そんなにうまくはいかないよね。最初に配ったカードの中に覚えたカードが入ってる確率は低いし、それを1枚に絞り込んじゃったからね。そして、それは僕も同じ条件だよね。」
などと言いながらマジシャンの手元に残ったカードをめくると、覚えたカード(最初に16枚目にセットしたカード)が出現する。
つまり、このマジックは説明した手順とおりにやると、最初に16枚目にセットしてあったカードが、後から配った方の束の最後に残る1枚になるという仕組み。
女の子が後から配った方の束を指さした場合の詳しい手順、やりとりは上の実演動画をご覧ください。